昭和32年創設の映画館『塩山シネマ』に行って忘れていた映画館の楽しさ、温かさが蘇った

日常
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GWの連休に入る前にふと地元の映画館の事を思い出した。

その名も『塩山シネマ

帰省して子供と何しようかななんて考えてたら思い出したんだ。自分が最後に塩山シネマに行ったのはたぶん20年以上前、小学生の時に行ったのが最後だった気がする。その時に見たのは確か「千と千尋の神隠し」。2001年公開だからやはり20年以上前だ。

流石にもう閉館してしまったのかななんて思いながらネットで調べてみたらまだ現役でやってる!→塩山シネマ公式HP

しかも丁度GWは「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」を上映していると書いてある。これは行くしかないと思い家族で行ってきた。

場所

塩山駅からは徒歩10分くらい。

青い外観が目印。壁は塗りなおしたみたいだけど場所も建物も自分が小さいころから変わらない。色褪せ具合も味わい深い。駐車場もあるけど数は少ない。車で映画館の前まで送ってもらったんだけど入り口から館長が出てきてお迎えは12時半でお願いしますって声かけてくれた。映画館の方と距離が近いのも昔ながらの映画館って感じで好きだな。

昔から全国上映から少し遅れて塩山シネマで上映される感じ。料金は一律2歳以上は800円。大人だったら普通2000円近くが相場だからかなり良心的な値段。

身長の低い子供達には座布団の貸し出しも。この座布団のカバーがまた子供たちの好きなすみっコぐらしとかミッキーとかマイメロちゃんでテンション爆上がり。手作り感もまた味わい深い。

入り口カウンターで館長さんに入場料を払っていざ入場。館長さんがすごく優しい感じの人で温かみのある対応をしてくれる。うまく言えないけど映画館に限らず自分が子供のころの個人商店とかってちゃんと相手の顔が見えてお店の人と来る人が対等っていうかいい関係だったよなって思ったり。最近はセルフレジが普及していたりとお店に行っても一度も誰とも会話せずに買い物が終わるってことが普通になってきてるもんな。ひと昔前だったらあり得ないよね。

入ってまず目につくのは巨大な映写機。昔使っていたものなのだろう。

初めて見てあまりの大きさに驚いた。

以前公開していた映画のポスターなのかな?時代を感じさせるレイアウト。トイレにはミニオンのステッカーが貼ってあるなど最近の子供たちに人気のキャラクターもちりばめられている。

今は消防法の関係で二階席は封鎖されている。それにしても趣深い階段だ。上がって見たかったな。

場内は思っていたより広かった。後から知ったけど120席もあるらしい。壁は年季を感じるけど椅子はふかふかで座りやすいし300インチの大スクリーンだけどこのこじんまり感。最高じゃん。カウンターでペットボトルの飲み物とポテチを購入して始まるのを待つ。この日は子供の日ということもあり子連れファミリー層が結構入ってくる。それでもゆったり間隔が取れるくらい。午前の部は10時半からの上映開始だったがギリギリでお客さんが入ってきたのでそのお客さんが着席したところで映画スタート。この匙加減も町の小さな映画館だからできる温かみ。

約2時間の上映時間。

もちろん映画も面白かったけど子供のころに来ていた映画館で自分の子供を連れて見に来れたことがとても感慨深かった。何なら親父も一緒に来たから親子三代で塩山シネマに来れたこと。何とも言えない嬉しさがある。忘れかけていた小学生時代の記憶や親と映画を見に行ってた思い出なんかが一気に蘇ってきた。意外と忘れないもんなんだね。そんな記憶を蘇らせてくれた塩山シネマに感謝。そして自分の子供もここでドラえもんを見た記憶が大人になっても残ってるといいな。

また帰省した際にはここで映画を観よう。いつまでも塩山シネマが続いてほしいな。

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