フェスへの出演やツアーなどは行っていたが前作「Liebe ist für alle da」のリリースが2009年だから10年ぶりの新作。もちろん期待しかなかったけど見事に期待の遙か上を行くアルバムを作ってくれた。先行公開されていたリードトラック#①「Deutchland」から幕開け。Keyのスリリングな電子音からヘヴィなギターサウンド迫力のある硬いドイツ語のボーカルが入るRAMMSTEINサウンドは健在。いい意味で何も変わってない。ただ母国の名前を叫んでるだけなのにこの格好良さは何なんだろうか。映画のサウンドトラックのように壮大でドイツ語の意味もわからないのに自然と目の前に背景が浮かんでくる。Keyサウンドがいい味を出してサビではメロディアスに歌い上げる#②、女性の壮大なオーケストラから徐々にスピード感を増していきボーカルTimのバラエティ豊かな歌い回しが光るシンフォニックナンバー#③、エレクトリックなkeyがリズミカルに響きダンスミュージックのようなアップテンポナンバー#④などアルバム前半からバラエティ豊かで結構お腹いっぱい。⑤⑥⑦と落ち着いたスローナンバーが続きクールダウン。#⑥はTimの怒りに満ちた狂気的なボーカルでサビを歌い上げる迫力のナンバー。アコースティックなサウンドで童話の語り口調のように優しい柔らかいボーカルで歌い上げる⑧、壮大でメロディアスなサビが印象的な⑨とバラードが続く。そして#⑩はこれぞRAMMSTEIN!待ってましたと言わんばかりのヘヴィなギターリフとわかりやすいシンプルなリズムトラックでライブで定番曲になるだろうキラーチューン。今までも結構そうだったけど後半にキラーチューンが必ず1曲は入ってる印象。アルバム全体の荘厳な雰囲気をそのままに効果的なコーラスでダークかつ力強い独特な世界観を展開しつつアルバムは幕閉じ。
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