Daymare Recordingsが主催の轟美重音シリーズ・ライヴ『leave them all behind』で来日したテキサスクロスオーバースラッシュPOWER TRIPのライブを見てきました。
恥ずかしながらこのレーベルのことCONVERGEとNEUROSISを招聘した去年のleave them all behindまで知らなかったんだけど持っているCDがDaymare流通だったり招聘するバンドが自分好みのものが多く最近注目しているレーベルの一つ。
今年のleave them all behindはどんなバンドを呼んでくれるんだろうって楽しみにしていたらまさかのCave In!そして関係性の深いOLD MAN GLOOM、そして海外メディアでセカンドアルバムが話題になって新世代クロスオーバーを牽引する存在になったPOWER TRIPっていう強力なラインナップ。
POWER TRIPは2018年の初来日を見逃して後悔しまくったから絶対見ようと思ってた!OMGも見たかったけど2日目だけ行くことに。
会場は恵比寿リキッドルーム。数年ぶりにリキッドルーム来たけど随分変わっててびっくりした。前なんてバーカウンターで喫煙OKで煙がもくもくしていてザ・ライブハウスって感じだったのに近年の喫煙の規制の流れか完全禁煙になってた。時代の流れですね。
会場に着いたのはちょうどCRYSTAL LAKEが始まる前。最近は海外フェスに呼ばれたりツアーしたりと国内外で大活躍のCRYSTAL LAKE。リリースは追っかけて聞いてたんだけどなかなかライブを見る機会が無くて2014年のSCREAM OUT FEST以来のクリスタルレイク。ボーカルは変わってなかったけど他のメンバーは結構変わってるのかな?シンセなどを用いてメロディアスながらメタリックなサウンドでかなり聞きやすいハードコアという印象。ボーカルのRYOもバトルジャケットを着こなしフロアを煽っている姿は様になっていた。この日のリキッドルームは音質がかなり良くて特にクリスタルレイクのドラムは凄まじく振動をガンガン肌で感じることができた。客入りが悪くフロアがスカスカで少し残念だったがシンガロングパート、モッシュパートなどの区別がわかりやすい楽曲でCLを知らない人でもウケは良く2018年に亡くなったCave InのベーシストCaieb Scofieldに捧げた「Devilcry」、哀愁漂うギターから始まる「Apollo」など最新アルバムから多く聞けて満足。一番好きな曲「Lost in forever」が聞けなかったので今度は単独公演に行ってフルセットで見たい。
CLが終わって転換時間30分くらいでお目当てのPOWER TRIPが登場!!CLの時で今日の音響は良いことが分かっていたので自然と期待は膨らんでいた。会場も始まる前には6割くらいは埋まっていたかな?真ん中の方はスカスカだったけど前方もギュウギュウではなく余裕があるくらいだった。暗転していよいよスタート。
ファーストアルバムからのリードトラック「Manifest Decimation」で幕開け!クリスタルレイクの時は音圧が凄く特にドラムの音量が大きく耳が痛いくらいの迫力のある音響だったけどPOWER TRIPはちょうどいい塩梅の音圧でギターリフなどタイトな音でとても聞きやすい。ライブ映像でしか見たことなかったけどボーカルのRiley Galeがかっこよすぎる。もっと太っているイメージがあったけどやせ型でロングスリーブのトップス、キャップ、スニーカースタイルが様になっててめちゃくちゃかっこいい。久しぶりにカリスマ性のあるフロントマンを見た気がした。
ギターも派手なリアクションは無いにしろザクザクリフをタイトに刻んでいく姿がかっこいい。一曲目からダイバーが出現するなど盛り上がりまくり。なだれ込むようにバンドを飛躍させたセカンドアルバムから「Firing Squad」へと続く。ギターリフの切れ味のよさに身体が自然とうずく。Rileyもステージ左右を行ったり来たりしてサークルピットを要求したりとフロアを煽り会場を完全に支配していた。三曲目には新曲「Hornet’s Nest」を披露。配信限定シングルだと思っていたけど会場でソノシートが1000円で売られていてもちろん購入!音源だけ聞いてた印象だと地味な印象を受けたけどめちゃくちゃ盛り上がるライブ栄えする曲で印象が180度変わった。その後も2ndの曲を中心に淡々とライブが進んでいく。
「Executioner’s Tax (Swing of the Axe)」はイントロが流れた瞬間大歓声。Rileyもオーディエンスの声援に答えるかのようにフロアに降りてきて歌う歌う。比較的静かだったオーディエンスもダイバーが出現するなどこの日一番の大盛り上がり。POWER TRIPの日本での人気の高さも伺えた瞬間だった。
最後まで休む暇を与えず「The Hammer of Doubt」で締めくくり。アンコールなしの全10曲約40分弱のステージだったけど大満足のステージ。初めて見て思ったのはフロントマンRileyのカリスマ性。キャップをかぶったり置いたりキャップのツバを直す仕草、靴紐を結ぶ姿ですらかっこいい。テキサスに誇りを持っていることも伺えた。オーディエンスの煽り方も完璧でこれからどんどんビックになっていくことは間違いないと確信できるパフォーマンスだった。終演後にフロアに降りてきて一人一人と握手を交わす姿やTwitterでの発言などを見てても人格者であることがわかる本当に素敵な人だった。欲を言えばDivine Apprehensionとか聞きたい曲はまだまだあったけど次回の来日の時の楽しみにしておこう。
予定があってCave Inを見ることができなかったのだけが心残りだけどとても満足できるイベントだった。
そういえば会場にフライヤーが貼ってあったけどSUMAC来日決まったのね。次回のライブはこれだな。
コメントを残す